【レビュー】Gizmon Kodalensを買ってみた!【Utulens派生】

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Kodalensにスキンシールを貼り付ける

お盆前なんですが、ふと「Utulens(ウツレンズ)」というものを見つけてしまいました。何やら面白そうだし、レンズにしてはお値段も安い。ただ、単にUtulensを買うだけでは面白くないと、その派生である「Kodalens」の方をチョイス。「写ルンです」ではなくKodakの「スナップキッズ」のレンズだそうです。

目次

「Utulens」「Kodalens」とは?

こんな記事に興味を持ってくれる皆さまはもうご存知と思いますが、Utulens(ウツレンズ)とは富士フィルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」のレンズを再利用し、ミラーレスカメラで使用できるように加工したもの。Gizmonさんが出しています。今回購入した「Kodalens」はこれと同じコンセプトなのですが、レンズがKodakのレンズ付きフィルム「スナップキッズ」のもの。

UtulensとKodalensの違いなのですが、一番注目したところはその画角。たいして変わらないんですが、

  • Utulens: 単焦点 f=32mm F16 (絞り固定)
  • Kodalens: 単焦点 f=30mm F10 (絞り固定)

ということで、Kodalensの方が(スペック上は)ちょっと明るいのと、X-T20のセンサはAPS-Cのため焦点距離が1.5倍になってしまうということで、Kodalensにしてみました。焦点距離は大して変わりませんが、 F値がだいぶ違うのは気になるところ。そしてKodalensを選んだ最大の理由は「数量限定」だということ。写ルンですはまだ生産されているのでUtulensはいつでも買えますが、スナップキッズはすでに生産終了。今ある在庫が売り切れたらもう手に入らないのです。

写りとしては大して変わらないだろうと思っているものの、なんとなく希少性が高いというのが決め手になりました。

Kodalensが届いた!

開封の儀、というのはあんまり好きじゃないのでアレなんですが、パッケージとか同梱品のご紹介を。

Gizmon Kodalensのパッケージ

レンズは小さいのにこんなおしゃれなパッケージに入って届きましたよ。向こうに見えるのはレンズの前に貼る飾りのスキンシール。なくても全く構わないんですが、ついでってことで「ブラック・リザード」を購入。

Kodalens同梱品

同梱品はこちら。左上のスキンシールは別ですが。中央にあるのがレンズ本体、右上のがマウントアダプタ。レンズ本体は共通で、マウントアダプタだけ変えればいろいろなカメラに対応できる、ということですね。あと、上のはシール。わざわざ別買いしなくても、一応こういうのは付いてきますよ、ってことで。なんにもないのは寂しいし、えらく安っぽく見えちゃうんです。

Fujifilm Xマウント用マウントアダプタ

マウントアダプタです。周辺はプラですが、ねじ込み部分は金属?結構しっかりしてます。なお、このネジ部分、LeicaのL39マウントと同じ寸法になっているとのこと。ここでピコーン!と閃くわけですが、それはまた別のお話。

Kodalens レンズ部

こちらがKodalens本体、レンズ部分です。色気も何もないですが、何しろ軽いんです。

Kodalens ネジ部分

これがLeica L39マウント互換のネジ部。いろいろできそうです。

組み立て〜X-T20に取り付け

早速X-T20に取り付けます。組み立てはちょー簡単、1分もかかりません。

Kodalens マウントとレンズを合体

レンズ部分をマウントにねじ込んで一体化させます。組み立てはこれだけ。きちんと奥までねじ込むように気をつけました。意外にずっしりではありますが、一般的なレンズに比べたらはるかに軽いです。

Gizmon Kodalens + Fujifilm X-T20

早速X-T20に装着してみました。ザ・パンケーキです。そして軽い軽い!カメラ本体も小さいので、これだったらカバンの隅に放り込んでおく、というのも現実的になってきます。

Kodalensにスキンシールを貼る

そうそう、スキンシールを貼ってみました。寸法が適当なのか、シールの真ん中の穴が少し小さくて、きれいにはまりませんでした。ちょっとシールが盛り上がっているのが分かりますでしょうか?Utulens・Kodalens教養ということなんで、Utulensにはぴったりなのかも知れません。

Kodalensで試し撮り〜先斗町界隈とか

ちょっと用事があって出かけた際、Kodalensを付けたX-T20を持っていきました。

早朝の高瀬川です。にゃーがいましたよ。ピントは微妙、というか常にパンフォーカスなんですが、色合いとか雰囲気の昭和感がすごいですね。どちらも確かVelvia(ヴィヴィッド)で撮っていますが、これはProvia(スタンダード)でもいいかも知れません。

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 “ACROS” -0.67ev ss 1/125

ふと思い立ち、フィルムシミュレーションをACROSにしてみました。ACROSはヴィヴィッドなモノクロ、と思っていますが、かなりいい感じに写っている気がします。敢えて露出を落として暗めに撮っていますが、その方が黒が引き締まっていい感じと思います。

カラーとモノクロで比較。やっぱりモノクロの方がいい気がするんです。カラーも味があっていいんですけどね。で、ですね、この辺から気付きました。なんとなくピンが合わないというか、ボヤッとするな、と思い、ISOを上げてみたんです。大して変わりませんが、シャッタースピードはだいぶ稼げるようになりました。

もう一発、比較です。これはどっちもいい感じです。惜しむらくは、センサーがAPS-Cであるが故に周辺減光がないんです。真ん中の”おいしい”ところだけ切り取ってしまっているんですね。アプリとかで周辺減光を加えればそれっぽくなって雰囲気が出るとは思うんですが、今回試し撮りということで撮って出しのままです。

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 ISO1600 ss 1/1300

これなんかどうでしょうかね?レトロ感が出ているかな?

やっぱり京都は人が少ない方がいいです。この日は朝早かったおかげか、誰もいない先斗町を堪能できました。訪日観光客を増やそうとしていますが、京都に行儀が悪くてやかましい外国人が溢れかえるのはもうまっぴらなんです(あくまで個人の意見です)。京都には静寂が似合います。

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 ISO1600 ss 1/420

なんかちょっとボケちゃってますかねぇ?

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 ISO1600 ss 1/1600

四条大橋の袂に昔っからある中華料理屋さんです。趣のある建物です。人が写り込むのは躊躇しちゃうんですが、朝の雑踏とかをこのレンズで撮ってみたいですね。

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 ISO1600 ss 1/1300

鴨川の河床です。淡い色合いがなんともいい雰囲気を出してくれています。

Fujifilm X-T20 + Kodalens 30mm F10 ISO1600 ss 1/2000

モノクロでも撮ってみました。途端に昭和感が出ますね。でも悪くないです。

Gizmon Kodalensを使ってみて

ということで試し撮りは以上です。もっとたくさん撮っているんですが、似たり寄ったりなのでこれくらいにしておきます。このレンズ、お遊びで買ってみたのですが、お遊び以上に楽しめそうな気がしています。F値が暗いのがどうにも難しいんですが、そこは露出やISOでカバーしつつ、うまいこと使っていったらいいかと思います。

なんとなくですが、夜の街をモノクロで切り取るとか、雑踏をスローシャッターで、みたいな挑戦をしたい!と思わせてくれるレンズです。

もう少しこれを使ってみて、調子がいいようだったらUtulensも買ってみてもいいかも?と思い始めています。


Kodalensにスキンシールを貼り付ける

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